カンピロバクターの潜伏期間はどれくらい?症状はまず何から出る?

食中毒

 

カンピロバクター、その正体は・・・“食中毒を起こす微生物”・・です!!!

目次

 1.症状は?何から出るの?どこから来るの?

「カンピロバクター」は「カンピロバクター」属の細菌によって引き起こされる感染症です。国内で発症する食中毒の中では「サルモレラ菌感染症」とともに件数の患者数が毎年上位を占めています。

「カンピロバクター」腸炎菌の発症率が高い時期は5月~7月。

 

それは・・・・心地よい季節になり気分も開放的になり、更に天候にも恵まれる時期に外出が多くなり、外食BBQなどの食材等からではと言われています。

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(1)症状は・・・・

<発熱>≪腹痛≫<下痢>≪血便≫を伴う:::腸炎症状が見られます。治療すれば2~5日くらいで回復することができます。

※発熱は38℃以下が普通です。

※下痢などから頭痛:倦怠感:筋肉痛などの症状も見られます。

※吐き気や激しい腹痛も見られます。

※上記は食中毒の主たる症状です※

 

(2)潜伏期間は・・・・

「カンピロバクター」菌が体内に侵入してから発症するまでの潜伏期間が比較的長いので2~7日間掛かることも特徴です。速ければ2~3日間位で回復出来ると言われています。

医師の診断を仰ぎ早期に発見治療を受けることをお勧めします。自己判断で症状を悪化させないようにしましょう!

 

(3)原因となる食材は?・・・・

生肉を加熱不十分で食した場合が考えられます。一番多く確認出来た肉類は鶏肉です。次にレバーなどの内臓の生食です。

飲食店などのメニューだったり、BBQでの食材だったり比較的鶏肉は子供も大人も好んで食しています。扱いやすい食材のため食材として利用されます。

※鶏肉を洗うと・・・・・「カンピロバクター」菌が・・・身近なところから進入・・・・

 

(4)「カンピロバクター」感染の発症率・・・・

先進国や後進国に関係なく全世界規模で発症が確認され≪細菌性腸炎≫の10~20%を位置づけていると言われ、その割合は幼児(特に5歳未満)の発症率が高い頻度で目立っていると報告されています。

 

以前は「腸炎ピブリオ」や「サルモネラ」による「細菌性食中毒」が主流でしたが最近では「カンピロバクター」によるものが多くなって来ましたが、日本での発生する【集団食中毒】の種類で患者数が多いのは「ノロウイルス」です。

 

≪※国の感染情報センターが発表した統計を参考にしてみましょう!※≫

国の統計から・・・・その①*

 「カンピロバクター」食中毒の発症件数・・・・

・・・・2003年(平成15年)までは400件

・・・2004年(平成16年)には558件

・・・2005年(平成17年)には645件・・・・※増加が止まらない状況※・・・・・・

国の統計から・・・・その②*

「カンピロバクター」感染者の記録・・・・

・・・・1999年(平成11年)~2001年(平成13年)までは約1800名

・・・2002年(平成14年)以降は2000名を超えた。

・・・2005年(平成17年)には・・3439名を確認。

 *国の統計から・・・その③*

 「カンピロバクター」感染の意外な経路・・・

犬

※ペット(犬:猫)などの動物の排泄物からの汚染が・・・

 家畜(牛:豚:鶏)やペット(犬:猫)には「カンピロバクター」菌が腸管内に常に存在していると言う事実です。

「カンピロバクター」菌は・・家畜:ペットさらに:野生の動物:野鳥に分布している事です。これらの動物の排泄物により汚染された食品や水を介入して人間に感染していく事を認識しましょう!

 猫

「カンピロバクター」の語源は・・・・ギリシャ語です。「カンピロバクター」(compyloboctor)//この意味「compylo」とはカーブしたという意味の形容詞です。

「bocter」とは棍棒(こんぼう)と言う名詞です。※形がらせん状構造をした形のグラム陰性の細菌です。

 

日本での初めての検出例・・・

※日本では1979年(昭和54年)に伊藤氏らが保育園での集団下痢症状例から初めて検出しました。これ以降『食中毒菌』として位置づけられました。

※日本では1982年(昭和57年)に食品衛生法で::厚生労働省が報告する食中

毒事件票の【病因物質】の種別にに判定されました。

カンピロバクター

 

2.「カンピロバクター」菌の正体・・・・

家畜:家禽(かきん):ペット:野生動物:野鳥などあらゆる動物に分布して、「カンピロバクター」菌は現在15菌に分類されています。

「カンピロバクター:ジェジュニ」と『カンピロバクター:コリ』が知られていますが実際に検出されているのは「カンピロバクター:ジェジュニ」です。

『牛』の場合は40%、『鶏』の場合は50~80%で保菌率が高くなります。『豚』の場合は「カンピロバクター:コリ」が高く検出されています。

 

「問題なのは処理現場」*安全面*清潔面*完全と言えるのか?

家畜や家禽が高率にこの菌を保菌しているため・・・<とちく場><食肉処理場>次に食肉販売業での処理過程で相互汚染により市販生肉に汚染が見られたりします。

 

3.「カンピロバクター」菌の予防対策

(1)家庭で出来ること・・・

①生水*未殺菌の牛乳を飲まない!

②加熱不十分な食肉やその内臓等の臓器の生食をさける!

③調理器具を常に清潔にし熱湯消毒*乾燥させること!

④小児には・・・特に乳幼児には配慮しましょう!

犬*猫*室内で飼っている小鳥などのペットからの感染に注意すること!

⑤料理を指や手などに切り傷*擦り傷がなか確認しましょう!

※ゴム手袋をしたり傷ばんそうこを貼り直接食材に触れないこと!

⑥「カンピロバクター」菌は熱や乾燥に弱い・・このことを頭に入れときましょう!

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