ジメジメした季節から夏にかけて、子供を中心に増えるとびひ。
きっかけはほんの小さな虫刺されやあせもだったりしますが、その小さな傷に細菌が入り込むことで起こります。
とびひを起こす細菌は主に黄色ブドウ球菌と化膿レンサ球菌の二つです。
「飛び火」のように広がっていくことからこの名前が付いています。
目次
とびひがなかなか治らない原因は?
とびひがなかなか治らないのは、
・細菌をしっかりと排除できていない
・その細菌に効く薬が処方されていない
ということが関係しています。
また、とびひと思っていても別の皮膚疾患だったり、別の皮膚疾患が混在していることもあります。
なかなか治らないと親としては焦りますし、病院を変えたほうがいいのか?
本当にこの治療でいいのか、不安ですよね。
以下に、とびひがなかなか治らない原因で 考えられるものをまとめましたので、 お子さんの状態からチェックしてみてください。
とびひが治らない時に親がチェックしたいポイント
①患部をしっかり洗えているか
黄色ブドウ球菌などの細菌は、傷の中に入り込みそこで増え続け毒素をどんどん出してきます。
この流れを断ち切ることができないと、とびひはなかなか治らないのです。
一番簡単な方法は、患部をよく洗い流し、物理的に細菌と毒素を排除してしまう方法です。
とびひの患部は痛々しいため、なるべく触らないようにシャワーを浴びてもさっと流すくらいの人が多いです。
このため、しっかりを流せていないことがあるんですね。
なかなかとびひが治らない患者さんは、このタイプが多いそうですよ。
患部を傷つけない程度(なで洗いくらい)に、しっかり洗えているか、まずはそこを確認してみましょう。
もしも患部以外の場所にもとびひが増えているようなら別の場所にも細菌がついているということです。
シャワーを浴びるときは、患部以外のほかの部位も、しっかりと洗い流すように心がけてみてください。
②お子様の爪はきちんと削れているか?
病院で指導してくれるところもありますが、もし今まで爪を削ったことがなければお子様の爪を削りましょう。
寝ている間に患部を掻いてしまい広げてしまったり、新たな傷を作って広げないために、爪を削るのは案外大切なことです。
まずは手指を消毒して、爪きりで短く切ります。
さらにヤスリを使って、爪がどこにも引っかからないように、滑らかに整えます。
ヤスリは目の細かいタイプが良いと思いますよ。
最後に爪の先端を触って、なめらかか確かめて下さい。
③病院を変えて、とびひか再度診てもらう・薬を変える
病院を変えるのは勇気がいりますね。
でも、とびひは医師によって、だいぶ治療に差がある場合があります。
もしも今までかかっていたのが小児科なら、皮膚科に行って診てもらうのも手です。
とびひだと思っていたらヘルペスだったり、とびひの中にヘルペスもあったりするのでやはり最後は、皮膚科医の診断の方が安心です。
とびひは抗生物質が合えば、数日で明らかに 良くなったのがわかります。
薬を飲んでも何度も繰り返したりよくならないときは、薬を変えてもらうのも手です。
なかなか治らない場合は、皮膚科に行ったり、同じ皮膚科でも別の病院へ行ったりして、もう一度診てもらいましょう。
薬の相談もしてみてくださいね。
④細菌の種類を検査してもらう
とびひの原因になる細菌には抗生物質が効かないタイプのものがあります。
その場合は別の治療法(点滴など)が取られることになるのですが、これは細菌の検査をしないとわかりません。
なかなか治らない時は、細菌検査をするのも有効です。
この検査結果で、それに見合った治療に変えるとすぐに変化が現れることも多いです。
まとめ
とびひは見た目も痛々しいですし、いつまでもジュクジュクしていると本当にかわいそうですよね。
これ以上ひどくならないうちに、上記の項目をチェックしてみて、病院で相談されてみてくださいね。
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