マラソンは長い長い道を駆け抜け、心身共に限界寸前にまでフル活動させるスポーツ。
その分ゴールの後の喜びもひとしおですよね。
これまでの練習の成果を自分で労ったり、
今日のレースの調子を振り返ったり、
応援に来てくれた家族、友人、仲間たちにあいさつをしたり。
ゴール後には様々な楽しみが待っているものですが・・・
「マラソンが終わった後、どうしても具合が悪い・・・」
「頭が痛くて何をする気にもなれない。」
「ゴール後の栄養を摂らないといけないのに、吐き気がして食べられない。」
こんな悩みを抱えていたりはしませんか?
いずれもゴール後に限って起きるとか、
時間が経ったり、翌日になったりするとすっかり治っているとか、
もし当てはまる項目があったら、この記事を読んでみてください。
以下では、「マラソン後の頭痛、吐き気の正体」についてまとめていきます!
これらに気をつけていれば、走ったあとの頭痛を軽減できますので、
参考にしてくださいね。
目次
マラソン後に頭痛が起こる3つの原因
走ったあと、頭が痛くなるのには、以下の3つの原因が考えられます。
マラソン後の頭痛の原因その1:外部からの刺激
意外に見落としがちなのですが、単純に、外部からの刺激が頭痛の原因になっていることがあります。
・キャップをきつめに被っている。
・サングラスをバンドで固定している。
・髪をきつく縛っている。
・冬期のマラソンで、空気が冷たすぎて肌が冷え切っている。
これらに心当たりはないでしょうか?
レース前やレース後は気付かなくても、マラソンは長時間の戦い。
少しの刺激が頭痛のもとになることも十分ありえます。
長く走る上で、帽子や髪結いが緩いのは困りますが、
頭痛があるという場合は少しだけ緩めてみてください。
マラソン後の頭痛の原因その2:酸欠
マラソンでは心肺機能をフル活動させ、ぜいぜいと呼吸があがった状態になります。
ゴール直後は苦しくて苦しくて、しばらく喋ることもできない、なんて人も少なくありません。
普通に過ごしている時とは比べものにならないぐらいの酸素を必要とするので、結果として軽い酸欠状態になってしまうことがあります。
でも、走ってるときは大丈夫だったのに、どうしてゴール直後に頭痛が起こるのでしょうか?
その理由は以下のとおり。
走るときには心臓の鼓動が早くなり、またふくらはぎの筋肉の運動も活発になります。
これらは血液を体中に送り出す「ポンプ」の機能を果たしてくれています。
酸素は、血液に乗って体中を巡るもの。
ポンプが弱くなって血液の循環がゆっくりになれば、酸素の供給も緩やかになります。
つまり、「ゴール直後に心臓とふくらはぎの運動量が減る」ことが、酸欠状態を招いてしまっているわけです。
「マラソン直後に急に止まってはいけない」
「ゴールした後もゆっくり歩いた方が良い」
というのは、こういう理由があったんですね。
マラソン後の頭痛の原因その3:低ナトリウム血症
マラソンは季節を問わず、たくさんの汗を掻くスポーツです。
汗を掻けば掻くほど「水分不足」になる、というのはよく知られていますよね。
けれど汗で失われるのは水分だけではありません。
汗が目に入ると痛かったり、口に入るとしょっぱいと感じる通り、塩分が含まれているのです。
つまり通常汗をかいた時は「水分」と「塩分」をバランス良く補給しないといけないのです。
ですが、このときに水分だけを補給してしまうと、体の中で相対的に塩分の濃度が下がってしまいます。
この状態が「低ナトリウム血症」というもので、頭痛や吐き気を催すことが多いです。
特に気を付けたいのは、夏以外の季節のマラソン。
汗がすぐ乾きやすいので、失われた水分・塩分を甘く見てしまうことがあります。
また、味のあるものはベトベトして嫌だ、と水だけの給水をしている人は、この低ナトリウム血症を招く恐れがあります。
マラソンの時の水分補給は、スポーツドリンクに変えた方が良いでしょう。
飲むものの中では、特に「経口補水液OS-1」が即効性があると評判です。
また、飲み物以外にも、塩分補給のサプリメントを使うのも良いですね。
熱中症対策が盛んな季節にはよくドラッグストアに並んでいるので、チェックしてみてください。
まとめ
以上、マラソン後の頭痛や吐き気の原因と対策のまとめでした。
頭痛や吐き気は体からの危険信号です。
さまざまな原因がありますが、悪化するとめまいや意識障害にまで至ってしまう恐れがあります。
「いつもこうだから」と放っておかず、この記事を参考に対策を立ててみてくださいね。
ゴール後も快適に過ごせるようになれば、爽快感も倍増するはずですよ♪
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