美容院でのシャンプーは、一般的に気持ちのいいリラックスの時間です。
私もシャンプーの良し悪しで美容院を選ぶほど、シャンプーの時間が好きです。
でも中には、「美容院でシャンプーすると、その後頭痛や吐き気、めまいに見舞われる」という人が結構いるんです。
あまり気にしていない人もいますが、実は危険な症状に進むことがありますし、何よりせっかくの気持ちのいい時間が台無しです。
予防法や万が一気分が悪くなった時の対処法をご紹介します。
美容院でシャンプーをしてもらってる時、だんだん首の後ろが痛くなったり、頭が痛くなったり、吐き気やめまいが出る・・・
実はこの症状は、美容院脳卒中症候群といいます。あまり聞きなれない言葉ですよね。
美容院のシャンプー台は、大きな洗面ボウルの真ん中が凹んでいて、そこに仰向けに首を乗せるスタイルがほとんどです。
その時に首は後ろにそらした状態になりますよね。この時、脳へ血液を流す首の血管が圧迫され、脳への血液の供給が一時的に少なくなります。
これが頭痛やめまい、吐き気の原因なんです。中には手足のしびれを感じたり、意識をなくす人もいます。
また、血管が圧迫されると血液の中に血栓ができることがあります。
それを知らずに、シャンプーが終わって血流が元に戻るとこの血栓が流れだし、もしも詰まってしまうと脳梗塞や脳卒中になるリスクもあると言われているのです。
なんとも恐ろしい話ですね。
しかも小さな血栓は気づかないういちに持っている人もいて、この状態の人が美容院で首を反らし血液の流れが悪くなると、その血栓がシャンプーしている間にどんどん大きくなることもあるんだとか・・・
ただ、美容院脳卒中症候群から脳卒中になる確率はとても低いそうです。
美容院脳卒中症候群の予防法は?
脳卒中の確率は低くても、できれば頭痛やめまい、吐き気などの不快な症状を感じることなく、安心してシャンプーをして貰いたいですよね。
この美容院脳卒中症候群の対処法はとても簡単で、なるべく首を圧迫しないような姿勢をとるだけです。
具合が悪くなる人は、首の付け根がくぼみにつくようにして反ってしまっていることが多いので、このあたる部分をもっと上の頭の付け根に来るように調節して横になります。
こうすると首の付け根の圧迫はないので、血流が悪くなることがありません。
今までシャンプーの時に色々な症状が出ていた方は、ぜひ試してみてくださいね。
美容院脳卒中症候群になってしまったら
まずは、シャンプーの途中でもし具合が悪くなったら、頭の位置を少し変えさせてもらうか、一旦お休みさせてもらってください。
シャンプー前に、事前に美容師さんへもしかすると具合が悪くなるかもしれないと、話しておくのもいいですね。
家に戻ってからも安静にして血圧が急激に上がるようなことはしないでくださいね。
運動とかアルコールはダメですよ!
吐き気やしびれは美容院脳卒中症候群の中でも重い症状なので、すぐに耳鼻科を受診しましょう。
頭痛だけが続く場合は脳神経外科に診てもらうといいですよ。
また、美容院のシャンプー台と同じように首が後ろに反れた状態が続くと、同じように症状が出てきてしまいます。
歯医者の治療台、映画館、パソコン作業(顎を突き出す姿勢が良くない)などは、同じような症状が出る可能性がありますので、注意してください。
コメント