とびひは、原因である黄色ブドウ球菌が、皮膚に付くとうつる可能性がある皮膚病です。
また、洋服にも菌がついていることがあります。
そのため、
・衣類や寝具、洗濯は家族と別にしたほうがいいのか?
・雨の日は部屋干しでも大丈夫なの?
など気になったことはありませんか?
ここでは、とびひの菌がついた衣類の危険性や、菌の死滅方法などを詳しくご紹介します。
感染が家族の中で拡大しないように、よろしかったら参考にしてくださいね。
目次
とびひになった子どもの衣服、洗濯は分けるべき?
ずばり、兄弟がいるなら洗濯物は分けて洗うようにしましょう。
免疫力が弱い子どもがなりやすいといわれるとびひ。
とびひに感染してしまった子のほかに、兄弟など小さい子どもがいる場合は、簡単に感染してしまう可能性大です。
とびひにかかった子どもの洗濯物を別々にしたほうがいいかどうかは、諸説があります。
でも、患部に触れた箇所にはとびひの細菌がついてしまっています。
洗剤で細菌を洗い流せるとはいえ、他の子どもへの感染を防ぐために、衣類は別々に洗濯をしたほうがいいといえます。
タオルも共有せずに、別々のものを使用し、別々に洗濯するようにしましょう。
別々に洗濯していると、ばい菌扱いしているようで、小さい子は傷ついてしまうかもしれません。
そんなときは、病気を早く治すためと教えてあげてください。
とびひの菌をしっかり消滅させるコツ
衣服を熱湯煮沸して細菌を消滅させる
とびひは、傷口などに細菌が入ることにより、感染します。
なので、とびひを広げないためには、衣類など身に付けるものについた細菌を、消滅させることが大切です。
細菌は熱に弱いものが多いです。
ですから、洗濯する前に衣服を煮沸消毒することで、より消毒効果を高めることができます。
忙しい中、面倒に感じますが、5分ほど煮沸消毒すれば、十分雑菌消滅に効果を得ることができます。
特にタオルなどは、雑菌が繁殖しやすいため、煮沸消毒することをおすすめします。
洋服は、何度も煮沸消毒をすると傷みやすくなったり、色落ちすることもあります。
それを防ぐために、5分程度さっと煮沸消毒するようにするといいです。
汗や体臭などの防止にもなってお子さんもよろこぶはずです。
天日、または乾燥機を使ってしっかり乾かそう
次に大切なのが、洗濯物をしっかりと乾かすことです。
晴れている日なら天日干し、または乾燥機を使って乾燥させれば、雑菌の繁殖を抑えることができます。
部屋干しをしてしまうと、乾くまでの間に雑菌が繁殖してしまう可能性があります。
その上、生乾きの嫌な臭いが出てしまう可能性も。
この雑菌が、とびひについてしまうと、細菌の力をより強くし、症状が悪くなってしまうでしょう。
天日干しは、直射日光を当てれば、紫外線による除菌効果を期待できます。
お子さんも、日なたのにおいのする、ふんわりと乾いた衣服が好きなはずです。
とびひでかゆくて苦しんでいる子どもさんに、少しでも快適になってもらうように、衣服の乾かし方は手しっかりしてみてください。
いつまで洗濯物を分けるべき?
洗濯物を分けて行うのは、とっても面倒ですね。
でも、とびひが完治と言えるまでは、頑張ってください。
完治の目安は、とびひのジュクジュクがなくなり、かさぶたになり、そのかさぶたが取れたとき、とされています。
かさぶたが取れ、その下から新しいピンク色の皮膚が見えたら、洗濯物の分別も終了です。
菌を拡散させないことがとびひ防止につながる
とびひは菌がつくと感染しやすい、厄介な皮膚病です
とびひにかかった子どもの洗濯物を分けるか?
洗濯物まで分ける必要はないんじゃないか?
と考える方もいるかもしれません。
しかし、1日も早くとびひが治るように、と考えるなら、洗濯物も分けたほうが賢明です。
早期治療のためには、細菌を拡散させないことが大切だからです。
洗濯物を分けることで、細菌の拡散をとどめられます。
免疫力の弱い幼い子どもがかかりやすいといわれます。
(大人もかかります)
そして、かかってしまうと、他の子どもへの感染を避けるため、プールにも入れなくなってしまいます。
とびひの菌は目で全部確認することはできません。
ですから、
既にとびひになってしまったお子さんの感染拡大を防ぐため、
まだ感染していない兄弟や家族への感染を防ぐため、
ぜひ洗濯物は分けて洗ってください。
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