夏のレジャーと言えばキャンプやハイキングですよね。
ご家族で山に行く機会が増える時期ではないでしょうか。
そこで、気になるのが虫刺されです。
山や川などには蚊がつきもの、よく対策しておきたいものですよね。
私も幼い頃、虫に刺されが原因で患部が腫れ、固いしこりができたことがありました。
両親は「何でこんなしこりができたんだろう?」「ずっと残るのかな?」と、とても心配になったようです。
そこで今回は、虫に刺されについてのお話です。
特にお子さんが刺された時、大人が刺された時、そのあとが腫れて固いしこりになる原因と対処法についてご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
子どもの虫刺されが固いしこりになる原因
皮膚がかたくしこりになってしまう原因、それは蚊に刺されたことによるものがほとんどです。
子どもは蚊に刺された経験が浅いため、蚊が血を吸うときに出す毒成分や唾液に対し、とても強いアレルギー反応を起こします。
そのため刺された箇所がものすごく腫れたり、固いしこりになってしてしまいます。
このようなしこりを「結節性痒疹(けっせつせいようしん)」と言い、特に5才以下の子供によく見られます。
これはアレルギー反応の一つで、治るまでに約1ヶ月から長くて1年前後もかかることがあるんです。
でも、子どもが蚊に刺される経験が重なるにつれ、このような唾液によるアレルギー反応は落ち着いてきます。
けれど、虫刺されあとが固いしこりになるのは心配ですよね。
また、いくら虫刺されを予防していても、子供はいつの間にか刺されてしまうものです。
遊びに夢中になっていると余計に、虫など寄ってきても気づきませんよね。
後ほどおすすめの対策をご紹介しますので、チェックして取り入れてみてください。
大人の虫刺されが固いしこりになる原因
大人の場合、蚊に刺されたら小さく腫れ、たいがいかゆくなるだけで済みます。
しかし虫によっては激烈なアレルギー反応が起こり、痛みを伴う腫れと固いしこりを伴うことがあります。
その代表的な虫こそ、ブヨです。
現代人はあまり刺された経験がないと思いますが、この虫は山間の水辺によく出没します。
見た目はハエに似ていますが、大きさは体長2~4mm程度と小さめです。
血を吸うときに皮膚自体を嚙み切りますので、刺された時の痛みはかなりあります。
また刺されてから1時間程度で腫れて痒くなるという、遅延型アレルギータイプの分類です。
痛みとかゆみは徐々に広がり、それが長時間続くというやっかいなものです。
ここで我慢できずに掻きむしってしまうと、「痒疹(ようしん)」、つまり固いしこりになってしまいます。
さらにこのしこり、強烈な痒みや痛みを伴いなかなか消えないことも…。
このように、子どもと大人では固いしこりのできる原因が異なります。
つまり何に刺されたか、そこが重要になってくるのです。
対処法も異なってきますので、次にその点を書いていきますね。
刺されたあとの固いしこりを予防するには?
まず子どもの場合は、虫に刺された部分を掻かないようにすることが重要です。
掻き傷から菌が入ってしまうと、とびひなどの感染症になってしまうこともあるからです。
蚊に刺されたことが分かったら、すぐにパッチを貼って子どもが掻けないようにしましょう。
また冷やすとかゆみが落ち着きますので、冷たいタオルや保冷材などを患部に当てることも効果的です。
少し落ち行いてから、市販のかゆみ止めなどを塗ってあげるといいですよ。
大人の場合はブヨが原因なので、刺された直後の応急処置が重要になってきます。
まずは、ブヨのいてる場所から速やかに立ち去りましょう。
ブヨは傷口に毒成分を注入するので、皮膚が炎症を起こし化膿します。
咬まれた直後にまず水で患部を洗い流し、きれいな手で傷口を挟んで毒を搾り出すのが良いです。
傷口から他の細菌が入らないよう、清潔にすることをこころがけましょう。
これである程度はアレルギー物質を体外に排出することができます。
そのあとは、患部を冷やすのではなく温めます。
これはブヨの毒が熱に弱いからです。
シャワーで43℃以上のお湯を、30分以上かけ続けると効果的です。
外出先でシャワーが使えない場合は、温かい缶コーヒーなどを患部に当てることもいいです。
そしてかきむしることは絶対に禁止です。
固いしこりができてしまったときの対処法とは?
かまれてから数時間、半日近くなってかゆみが強くなり、しこりができることがあります。
この段階で、ステロイドを塗るのがベストです。
かゆみだけでなく、化膿や炎症を抑えてくれるタイプのものでは、「ベトネベートF軟膏」がおすすめです。
ただし、ステロイドには赤い発疹が出たり、皮膚が薄くなるといった副作用があります。
1週間以上使用することはおすすめできないので、自己判断で用量を決めるのは難しいですよね。
ですから、できるだけ早めに皮膚科を受診し、適切なお薬を処方していただくのが一番良いです。
大人の場合、まれに糖尿病や肝臓病、胃腸の病気が原因でしこりを発症しているケースもあります。
他の疾患が疑われることもありますので、医師の診断を仰ぐことが大切です。
また子どもの場合も、腫れや固いしこりが虫刺されによるものかどうかわからないことがあります。
たいがいの虫刺されによるしこりは、数週間で元にもどります。
しかし虫刺されによるものか判断が難しい時は、必ず皮膚科に連れて行ってあげてください。
必要ならばしこりを切り開いて調べる場合もあります。
まとめ
今回は、虫刺されあとの固いしこりの原因と対処法についてお話しました。
いかがでしたか?少しでもお役に立てたなら嬉しいです。
これからの季節、家族での大事な夏の思い出を虫に台無しにされたくはないですよね。
まずは刺されないことが大切です。
肌の露出が多い服装は避け、虫よけスプレーなども活用してください。
それでも刺される時は刺されますし、まったく刺されないというのも不可能です。
虫に刺されたときも、慌てず冷静に応急処置することがとても大事ですね。
ぜひ夏のレジャーに出かける前に、今回のお話を思い出してください。
そして安全に、楽しくこの季節を過ごしてくださいね。
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