「ヘパリーゼ」はゼリア新薬工業から販売されている、肝機能に作用して「疲労回復・滋養強壮に効能がある」といわれている医薬品です。
しかし「肝機能に効果がある」として、飲み会前に「二日酔い防止」に飲んでいる人が多いのです。
目次
へパリーゼの二日酔いへの効果は?
ヘパリーゼはメーカーの狙いがあたり、消費者のアンケートでも「飲み会前に飲むことで悪酔いを防ぎ」、「二日酔いの朝に飲むことで早く二日酔いを治すことができ」、ヘパリーゼ(売りは肝臓水解物!)は効果があると多くの人が言っています。
ですが、実際は肝機能改善に効く成分の“てんこ盛り”みたいな医薬品なので、どの成分が効果がその人の体に合ったのかはわかりづらいかもしれませんね。
メーカーの効能では疲労回復・滋養強壮と書かれていますが、肝臓に効く成分が含まれているので、多くの消費者はヘパリーゼを二日酔い防止に利用しています。
ヘパリーゼの二日酔い防止効果が支持され、飲み会前・飲み会後いずれにも活用されているのです。
もともと「ヘパリーゼ」は医薬品(商品名:ヘパリーゼEX・DX;新ヘパリーゼ)です。
ですから、ハウスウェルネスフーズ社(ハウス食品グループ)から販売されている「ウコンの力」と違って、コンビニ・スーパーでも「登録販売者」という資格を持ったスタッフがいる店でしか入手できません。(*注)
(*注):医薬成分の入っていない「ヘパリーゼW」などは購入できましたが、2016年6月から改正されました。
それより前はいっさい購入できませんでした。
「ウコンの力」の主成分は秋ウコンですが、「ヘパリーゼ」は肝臓水解物(“牛や豚などの新鮮な肝臓に消化酵素を加え、人体に摂取しやすいアミノ酸やペプチドの形に加水分解させた”もの)に加えて、代謝促進・疲労回復に効果があるビタミン群、さらにはウコンエキスまでもが含まれています。
まさに肝機能改善に効く成分の“てんこ盛り”みたいな医薬品です。
「へパリーゼ」が二日酔いに対してどのくらい効果あるか調べてみました。
ヘパリーゼが医薬品ということは効能が大きいということ?
医薬品ということは、有効成分の含有量が高いので、効果がはっきり表れる一方、処方を間違えるとかえって、人体に影響するということです。
現にヘパリーゼEX・DX;新ヘパリーゼなどは錠剤になっており、いかにも薬といった商品です。
有効成分にも医薬品には肝臓水解物、ビタミンB15・B2・E、五味子(漢方の生薬)(**注)
注意書きに「医薬品なので常用はできない趣旨のこと」が書かれています。
過剰摂取は肝臓に負担をかけるので逆に慎まなければいけません。
(**注):ヘパリーゼには色々な商品群が取り揃えられており、すべてが肝臓に効果のある肝臓水解物・肝臓エキスが使われていますが、それ以外の成分は商品によってまちまちです。
一般ドリンク剤にはタウリン、ウコンエキスなどが記載されているものもあります。
医薬品は人によっては副作用も出るのです。
記載されている副作用として、「皮膚の発疹・頭痛や胃の膨張感」です。
服用量を守るとともに、体調がおかしくなったと思ったら服用をやめることです。
ヘパリーゼに含まれる肝臓水解物とは?肝臓に効くエキスのこと?
肝臓水解物は肝臓加水分解物ともいわれ、古くからヨーロッパで慢性肝臓疾患に使われ、日本でも肝臓疾患に有効と認められています。
“牛・豚などの新鮮な肝臓に消化酵素を加え、人体に摂取しやすいアミノ酸やペプチドの形にしたもの”です。
さらにヘパリーゼには8種類の必須アミノ酸はもちろん、10種類のアミノ酸も含ませ、消費者が「疲れやすい・何となく体がだるい・夏バテ気味・食欲がないのは、最も重要な器官である肝臓がダメージを受けているから?」
と、まさに肝臓に効くエキスを含ませて消費者心理にぴたりとあてはまる商品開発がされたといえましょう。
ただ、残念ながらヘパリーゼの人への臨床試験結果がなされてなく、動物実験で効果があったという報告しかありません。
まとめ
「飲み会前にヘパリーゼを飲むと二日酔いにならない」と多くの人が利用しています。
ヘパリーゼ(メカーで色々な商品・成分)の主要成分、その効能を調べてみました。
医薬品として扱われる成分を含む商品もあり、一定の消費者に評価されているものでした。
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