流行性結膜炎は夏の暑い時期を中心に流行る結膜炎で、主にアデノウイルス8型が原因になります。
ここでは感染経路を詳しくお伝えしますので、周りの方や家族に流行性結膜炎にかかった人がいるときは、感染予防にお役立てください。
アデノウイルス8型によって引き起こされる流行性結膜炎は、そのほとんどが接触感染です。
何らかの形でウイルスが手などにつき、その手から目の粘膜等に入り込むこのが感染経路になります。
目次
アデノウイルスの感染経路は?
こんな順序です。
①流行性結膜炎の患者さんが自分の目をこする
流行性結膜炎はかゆみが出ることもあるので、無意識のうちに触っていることもある。
②その手で患者さんが何かを触る。子供ならおもちゃやタオル、大人ならドアノブや手すりなども感染源になります。
③健康な人がウイルスの付いたものを触って、手に付く。
④ウイルスのついた手で、目や口などを触り感染する
おもにこのような経路を辿ります。
ウイルスはとても小さいので目で確認することはできません。
そしてアデノウイルスは感染力がとても強いので、あっと言う間に広がることもあります。
また潜伏期間が長く、この間もウイルスを感染させることもあるので、それも流行に拍車をかけてしまうのです。
もしもアデノウイルス8型に感染したら
目に顕著な症状が現れます。
充血や目ヤニ、涙がたくさん出る、腫れ、痛み、ゴロゴロする、かゆみなどそれぞれかなり強く症状が出ます。
ただし同じアデノウイルスの違う型で起こるプール熱のように、熱が出たり喉が痛くなるという症状は出ません。
流行性結膜炎を予防するには
原因となるウイルスは、目で見て確認することができないので、何かを触ったら自分の手はしっかり洗う、自分の顔もむやみに触らないなどにまず気をつけます。
感染している人が触ったものは、念のため消毒をするとさらに安心です。
消毒には、①80%程度の高濃度のアルコール ②塩素系除菌剤 ③次亜塩素酸ナトリウムなどを使ってください。
おもちゃ、ドアノブ、床などあらゆるところにウイルスはいる可能性があります。
また、目の症状が治まっても、便の中にはまだまだウイルスがいます。
感染してから30日くらいは便の中にウイルスがいるので、症状が治まってからも、お子さんのおむつ替えなどは、使い捨て手袋をするか、お世話の後しっかりと手を洗ってください。
また、必要以上の接触は持たない、タオルや寝具を共有しないことも、感染を防ぐためには必要です。
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