「テレビコマーシャルで“お酒を飲むなら、ウコンの力を!”とウコンを飲む」画像が頻繁に流れます。
テレビ画像を見ていると、悪酔いしないようウコンのドリンク剤をゴクゴク飲んでいます。
ウコンは肝臓でのアルコール解毒(げどく)作用に関係していそうですね!
ウコンとはそもそもどんな物質で、どんな効果があるのか知っていますか?
アルコール解毒に関し、二日酔いだと「シジミの味噌汁、梅干しとお粥(かゆ)、蜂蜜とレモン水」が効果あることは広く知られていますが、はたして
*ウコンは効果がどのくらい優れているのか?
*アルコール解毒に効果があるなら、いつ飲んだらよいのか?
*ウコンの副作用はあるのか?
など詳しく調べてみました。
目次
ウコンってどんなものなの? 効き目は?
日本ではウコンといいますが、英語名はターメリック(Turmeric)といい、原産地はインドでカレーのスパイスとして有名ですね!
ウコンは生姜(ショウガ)の仲間で、香辛料・着色料・生薬・染料として昔から用いられていました。
ウコンにはカルシウム・カリウム・鉄・亜鉛などの天然ミネラル分と食物繊維を多く含み、ウコンの中にある黄色の色素“クルクミン”には胆汁分泌促進作用があります。
その結果、ウコンは体にとって有害物質を分解する肝臓の機能を高める効果を持っているといえるのです。
ウコンの種類には、秋に花をつける秋ウコンが肝機能効果に効き目があります。
またウコンはほかにも春に花をつける春ウコン、クルクミンをほとんど含まない青みががった紫ウコンなどがあります。
日本では沖縄県・鹿児島県奄美地方が栽培に力を入れています。
ウコンが肝機能を高めるメカニズムとは?
アルコールが体内に入ると、体では不要な物質(体にとって毒物!)と認識して肝臓で解毒して、アセトアルデヒドにして最終的に水と二酸化炭素に分解してしまいます。
しかし肝臓で解毒できないほど大量に飲酒すると一部は血液中に入り、脳内に入って脳を麻痺させるのが“酔っ払った状態”なのです。
ウコンは肝臓での解毒機能を高める効果があります。
それはウコンの中のクルクミンが胃で消化され、小腸内で吸収され体内を巡って肝臓にいきます。
肝臓に到達したクルミンは肝機能を活性化させ、胆汁(たんじゅう:肝臓で作られ胆のうに蓄えられ、胆のうから十二指腸に出されます)を積極的に排泄させるのです。
これで二日酔いも防げるのです!
飲み会でウコンを飲むタイミングは?
上記のように「ウコンの有効成分クルクミンが肝臓でしっかり働いてくれる」ことから分かるように、ウコンは飲酒前に飲んだほうが良いのです。
しかも飲酒直前でなく、飲酒時にはすでにクルクミンが肝臓に到達していることが必要です。飲酒1時間前には飲むことをお勧めします。
ウコンの副作用にも注意!
何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」と言われるように、ウコンも過剰に摂取すると恐ろしい副作用があるのです!
摂取量は体重1Kgに対して1mgとされています。
大人でもドリンク剤「ウコンの力」は1本で十分でしょう。
過剰に摂取すると肝臓に負荷がかかり、アレルギー反応を起こすことがあります。
また肝臓疾患(脂肪肝・非アルコール性肝炎)のある人はウコンの中の鉄分が肝臓に蓄積しやすく控えるべきです。
肝硬変・C型肝炎の人がウコンを摂取して死亡したケースもあるのです!
まとめ
そもそもウコンってどんなもので、またドリンク剤「ウコンの力」の肝臓への効果と、お酒を飲む機会があったとき悪酔いしないですむ「飲むタイミング」について調べました。
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