胃カメラと聞くと、痛そう、ひどい吐き気がおこりそうなどというイメージがありますよね。
しかし、最近では麻酔を使った胃カメラ検査を行う病院も増えてきました。胃カメラについて詳しく見ていきましょう。
目次
胃カメラとは
口から直径9mmのやわらかいチューブ(60cm~1m)を入れて、食道、胃、十二指腸を観察する検査です。
先端にCCDが搭載されていて、キャッチした電気信号をコンピューターに送り、解析して得られた画像をモニターに映し出します。
胃の色調や細かい変化もわかり、必要に応じて胃の粘膜を一部採取して、細胞の検査(がんの検査)をすることもできます。
観察した結果はその場で出ますが、細胞の検査をした場合は1~2週間後に最終結果が出ます。
経鼻胃カメラとは
鼻から胃カメラを入れます。
まず、両方の鼻に血管収縮剤を噴霧してから麻酔のゼリーを流し、鼻からのどにかけて麻酔をします。
極細径スコープ(5.9mm)は吐き気の原因となる舌根部を圧迫しないので、オエッとならずに検査をすることができます。
ふだん、歯ブラシなどでもゲッとなる人はこの方法をおすすめします。
口元は開放されているので会話することもできます。
ただ、鼻の違和感はあります。静脈麻酔を行わないので、検査終了後すぐに帰ることができます。
痛くない検査を受けるために
・分からないことや、聞きたいことを事前に医師やスタッフに聞いておきましょう。
聞いて納得することにより検査に対する不安は不思議となくなります。
・少量の鎮静剤を使用して検査を受ける意識下鎮静法(少しぼんやりした状態で受ける)を行なっている病院で検査を受けましょう。
・全身麻酔で寝ている間に検査してもらえる病院もあります。
ただ、検査が終わってもすぐには帰ることはできません。車の運転もできないので注意しましょう。
胃カメラはどんなときに受けるの?
特に症状がなくても、年に1度、定期的に受けることをおすすめします。
胃の痛みやもたれ、胸やけなどの症状のある場合は早めに検査を受けましょう。
胃カメラでわかる病気
潰瘍、炎症、ポリープ、腫瘍などの診断が可能です。
検査にかかる時時間
検査自体は5~10分程度です。鎮静剤を使用した場合は、検査終了後30~60分休めば帰れます。
服装
検査中はお腹がふくらむので、ゆったりした服装で受けましょう。
検査の後
麻酔をした場合は、1時間程は飲食、たばこは控え、当日はできるだけ消化の良いものを食べるようにします。
組織を採ったら、アルコールや辛いものは食べないようにしましょう。
検査の費用(3割負担の場合)
検査の費用はどこの病院で受けてもほぼ同じです。
胃カメラのみの場合は5000円前後、ピロリ菌検査をした場合は6000円前後、組織検査をした場合は10000円前後です。
経験豊富な医師って?
経験豊富な医師に検査してもらうのがいいのですが、患者側にはわからないので、日本消化器内視鏡学会が設けている専門医療制度で試験に合格し、専門医の資格を習得している医師が安心でしょう。
注意すること
胃カメラ検査の前日は、夜9時以降は絶食です。
お水、白湯なら当日飲んでもかまいません。
ふだん飲んでいる薬がある場合は申し出るようにします。
アレルギー体質、ぜんそく、薬アレルギーのある場合も申し出る必要があります。
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