日ごろのストレスと向き合っている現代人にとって、最も手軽にできる健康法の一つがつぼ押しなどの指圧やマッサージです。
汗をかきやすいのは体質だからとあきらず、顔の汗で困ったときはぜひ試してみてください。
目次
顔の汗を抑えるツボ
・後渓(こうけい)…手のひらの感情線の外側にあるツボ。指、ペンで指方向に押す。
・陰げき(いんげき)…小指側の手首から指2本分下がった位置にあるツボ。複数数回押す。
・屋翳(おくえい)…乳首から3㎝~5㎝上の部分にあるツボ。2~3分押す。
・大包(だいほう)…左右の脇の真ん中辺りから数㎝下にあるツボ。圧迫したり押したりする。
本に書いてある場所を押してみたものの、そこが本当に正しいツボの位置なのか自信がないという人もいるでしょう。
ツボの正しい探し方、押し方を見ていきましょう。
ツボの見つけ方
◇ツボは動く
実は、ツボの位置は変わることも多いのです。これにはわたしもびっくりしました!
例えば、合谷というツボの位置は、親指と人差し指の骨が合わさるところの、人差し指の骨のきわとされています。
しかし、実際に押してみると、そこからかなり離れたこところに「ひびき」を感じることがあります。
その場合は、その「ひびき」を感じた場所が合谷です。
反応が感じられる点がツボ
ツボは全身に何万個とあります。
その中で代表的なものだけが名付けられ取り上げられています。
ツボの周辺を探って反応が感じられるなら、そこを目安に指圧を行いましょう。
それが正しいツボの見つけ方です。
ツボの反応はさまざま
ツボにあらわれる反応には次のようなものがあります。
①押すと痛みを感じる
②コリコリしている
③腫れている
④皮膚に張りがなく、くぼみやすい
これがわかってくれば、正しいツボを探り当てる有効な目安になります。
ただし、④は専門家でないとわかりにくい場合があります。
押すと痛みが強くなるような場合は炎症を起こしている可能性もあるので、そこを指圧するのは控えましょう。
ツボの押し方
3つの押し方を使い分ける
◇コリや痛みを和らげるとき(5・7・5法)
軽くゆっくり押して5つ数える。7つ数える間そのまま保つ。
5つ数えながら、ゆっくりゆるめていく。指をツボから離さないまま次の圧に移る。
◇血液や体液のめぐりをよくするとき(2・5・2法)
2つ数えて素早くツボを押す。5つ数える間そのまま保つ。
2つ数える間に素早くツボから指を離す。
◇気がスムーズに流れるようにするとき(3・7・3法)
3つ数えたときに圧をかける。7つ数える間そのまま保つ。
3つ数える間に圧をゆるめる。
ほかの指をうまく支えにする
ツボを押す位置が正しくても、それを支えるほかの指が宙ぶらりんでは、指圧の効き目が半減してしまいます。
ほかの指をしっかり固定すれば、ツボを押す指にそれほど力を入れなくても、十分な圧力が加わります。
例えば、親指で手のひらのツボを押すときには、ほかの4本の指で手の甲側をしっかり支えるようにすると余分な力はいりません。
人差し指で頭部のツボを押す場合には、ほかの指で頭をわしづかみにしてやると力が入りやすくなります。
ツボ押しに適しているとき
ツボ指圧は、入浴後のリラックスした状態で行うのが最適です。
全身の血液循環がいっそうよくなり、熟睡できるでしょう。
逆にツボ押しを控えたほうがよい場合があります。重病の人、感染症にかかっている人、高い熱の出ている人、妊娠5カ月に満たない人などです。
病気の場合、かえって症状を悪くすることがあるので注意しましょう。
コメント