夏は思いのほか汗をかきますので、水分補給が欠かせませんよね。
もちろん熱中症の予防にもなりますから、とても大切なことです。
ただ、水分補給は飲み物ならなんでも良いのか?というとそうでもありません。
例えば牛乳でも夏の水分補給に向いているのか?疑問に思ったことはないでしょうか?
一体どんなものが適しているのか、知っておきたいものですよね。
今回はそのような点に注目してお話したいと思います。
暑い夏を乗り切るためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
夏に水分補給が大切な理由
私たちの体は、成人でも60~65%は水分で出来ています。
赤ちゃんや小さい子供なら、水分がが占める割合はもっと高くなります。
そしてこの体の水分は、何をしなくても、ただ生きているだけで減っていくものなんです。
例えば呼吸する時や、体の表面である皮膚からも水分は蒸発していきます。
その量はおよそ一日2300mlとされています。
水分が減っていくのは、体の中を常に新しくするために必要な機能です。
ただ、2300mlもの水分を失うことになりますので、当然しっかり補うことが必要ですよね。
これは暑い時期だけの話ではありません。
普段から食事から摂る水分の他に、意識して1500mlの水分は摂る必要があると言われています。
体内の水分は、栄養の運搬、老廃物の排泄、体温調節に欠かせないもの。
正常に生命を維持するためにも、水分補給は必須です。
ですから汗をたくさんかく夏は、これ以上の水分を意識して摂ることがどれだけ大切かお分かりいただけると思います。
夏の水分補給、牛乳でも大丈夫なのか?
牛乳を普段からよく飲んでいて、好きな人も多いと思います。
暑い日に冷たい牛乳を飲むと、とっても美味しいですし爽快ですよね。
私も牛乳が大好きなので、特に暑い夏には飲む量が増えていると思います。
ただ炎天下の中、汗をかいた状態で水分を補給するには牛乳はあまり向かないんですね。
夏の時期に汗をたくさんかくと、水分だけじゃなく塩分も一緒に失ってしまいます。
いわゆる「熱中症」の一歩手前まできていることになります。
体内の塩分(ナトリウム、カリウム)は、水分とバランスを取りながら体を正常な状態に保っています。
これらは心臓機能や筋肉機能、あらゆる臓器に必要な栄養素です。
しかし水分ばかり摂りすぎると、これ以上塩分濃度を減らさないように、水分をどんどん尿として出してしまいます。
そうなると逆に脱水症状や多臓器不全などがおこってしまい、とても危険な状態になります。
ですので、夏の水分補給には塩分を含んだスポーツドリンクなどが、水分補給の飲み物として適していると言えますね。
一方で消化の良い良質なたんぱく質を豊富に含んだ牛乳は、夏バテ予防にの栄養補給にはとても効果的です。
食事の時にコップ1杯など、水分としてではなく栄養として摂るにはとてもお勧めですよ。
熱中症や夏バテ予防にも水分補給は大切
体に水分が足りないと、汗を流して熱を下げる機能も低下してしまいます。
すると体温が下がらず体に熱がこもり、熱中症のリスクが高まります。
また水分補給が上手くまわっていないと、私たちの血液はドロドロになります。
血液がドロドロになってしまうと、
- 老廃物を上手く運べなくなる
- 栄養や酸素を体のすみずみまで運べなくなる
- 体に悪影響が出てくる
こんなことが起こります。
血管もつまりやすくなりますので、心臓にも負担がかかり、いいことなしです。
暑い季節に水分補給を怠ると、熱中症や夏バテの原因になりますので注意してくださいね。
先ほどもお話しましたが、汗をかいた時は塩分や糖分が入ったものがいいです。
スポーツドリンクが手軽でいいのですが、市販のものは砂糖がかなり入っているため、少し糖分の摂り過ぎになってしまいます。
スポーツドリンクを飲む時は少し薄めて飲むのが理想的です。
特にスポーツをしている時など、大量に摂る場合は薄めて飲んでみてください。
また経口補水液もよく見かけるようになりました。
水分と塩分を素早く補給でき、初期の脱水症状の回復にとても役立ちます。
家庭でも経口補水液は簡単に作れますよ。
沸騰させて冷ました清潔な水(1ℓ)
食塩(3g)
砂糖(20~40g)
レモン適宜この4つを混ぜて味を調整したら出来上がりです。
清潔な保存も怠らなければ、こちらも手軽に活用できると思いますよ。
塩分や糖分を取りながら水などを飲むことも効果的ですので、梅干やアメなどと一緒に水を飲んでみてもいいですね。
ただしお茶やコーヒー、ビールなどのアルコールには利尿作用が有ります。
余計に体の水分が奪われますので、水分を補給するのには向きません。
最近売られているカフェインのない麦茶は大丈夫です。
利尿作用もほぼないのでとても良い水分補給になりますよ。
まとめ
今回は夏の水分補給に牛乳は向いているのか?
また、水分補給として摂ったほうがいいもの、不向きなものをご紹介しました。
少しでもお役に立てたなら嬉しいです。
いつでも水分は体外へ出てしまうので、これは補うしかありません。
特に夏場は汗と一緒にたくさんの水分と塩分を失いますので、いつも以上に気を付けなければいけませんね。
喉が渇いたときに水部補給することも大切ですが、やはりこまめに飲むことを心がけましょう。
飲み物も汗をかいたときに適したものを判断し、熱中症対策を意識したものを摂るようにしてください。
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