電車に乗り周りを見回すと、必ず目に入るのがスマホを見ている人の姿です。
電車の車内に限らず家でもパソコンやゲームをする人も増え、今やすっかり私たちの日常に定着しています。
スマホやパソコンがもたらした便利さは計りしれないものがありますが、その一方で、目を酷使することにより、眼のピント調整力が低下し老眼のような症状になるスマホ老眼が増えています。
定期的に休憩を入れるなど長時間使わないようにするなど心がけることも必要ですが、それと同時に目の働きをよくする、視力トレーニングをおこないましょう。
場所や状況によって、やりやすいものから始めてみてください。
目次
瞬間まばたき法
まばたきは、基本的かつ単純な目の運動であり、根気よく続けることが視力回復をもたらすことになります。
①まず、リラックスした状態で、リズミカルにかつ強く7~8回まばたきを行い、まぶたを閉じる。
②これを1分おきに10セットほど繰り返す。
③まばたきは、絶えず繰り返すことが重要になる。細かい仕事をする人であればなおさらで、1時間ごとに行うぐらいでよい。
遠近視点移動法
どんなこところでも簡単にできるので、常に自分のクセとして身につけておくといいでしょう。
①明るい外に出て、そこで自分の視力で見える限りの遠い文字を見つける。映画館の看板、ビルの屋上の広告でもよい。
②次になるべく近くで、楽に見える文字を捜す。
ポスターでも、表札でもなんでもよいが、大きい文字なら目との距離が1m前後、小さい文字なら30cmくらいの距離を基準とする。
③この2つの文字を交互に見比べる。
ただし、ただ交互に見るだけではなく、確実に焦点が定まるまで見つめ続け、次に視点を移動することがポイントとなる。
④最初のうちは10秒ごとに焦点が定まるように訓練し、だんだんと焦点の定まる時間を短縮していく。
そして、それにつれて移動の時間も早めていく。慣れてきたら遠近の距離をさらに広げていく。
日光浴法
仕事の休み時間に屋上で行うなど短時間でもかまわないので、ひなたぼっこの感覚で時間を見つけてやりましょう。
①軽く目を閉じ、太陽に顔を向け、約1時間日光浴してみる。
②次に目を開け、注意しながらほんの少しだけ光を目に入れる。頭をゆっくりとゆらしながらやるのがコツ。
③1~2秒でまた①に戻す。
④この順序で晴れた日には気分転換を兼ね、リラックスした気分で30分くらい繰り返す。
温冷洗眼法
冷水は25℃くらいで、温水は35℃くらいにし、温水と冷水の温度差が10℃くらいあることがポイントです。目の周りの血液の循環をよくする効果があります。
家庭で簡単にでき、お金もかからないのでおすすめです。
①洗面器に水をはり、目を開けたりつぶったりして、1日1回、毎朝、続ける。
②もう一方の洗面器の温水か、蒸しタオルを使って、温冷を交互に繰り返すと、緊張している眼筋をほぐす効果が得られる。
夜間凝視法
初めのうちは四等星、五等星ぐらいの星しか見つかりませんが、目が慣れてくると次第に六等星、七等星まで、楽に見えるようになってきます。
星座を覚えるチャンスでもある、という軽い気持ちで行ってみましょう。
①ひとつの星を2~3秒ながめたら、次にまったく違う方向にある星を見つめる。これを何度も繰り返す。
フラッシュ・ウォッチング法
視力を弱めている人は、とかうジッと見つめる凝視のクセがついているので、この訓練によって、その習癖をとり除く効果があります。
①一瞬、パッと視線を他に写すように何か見る。ものをすばやく見て、すぐに目をそらす訓練を繰り返し行う。
記憶しよう、覚えようとすると、かえって動きが不自然になり、緊張を生み出してしまうので、心に執着を持たないことがポイント。
鼻文字法
首の運動と視点移動をドッキングした運動です。
首のこりや肩こりは、血液の循環を悪くし、眼の機能を低下させ、視力も低下します。
それが鼻文字を描くことによって血液循環がよくなり、その結果として目の機能も向上します。
①リラックスした状態で、足を肩幅に開き方の力を抜いて立つ。
②遠くを見つめ、鼻で文字を描く要領で、大きく頭を動かして、ひらがなを書く。
好きな歌の歌詞や有名な小説の1文などを書いていけば楽しく行える。そのとき、眼も顔の動きに合わせ、視点を移動させる。
③ゆっくり、大きく、3分間行う。これを数回行う。
④リズミカルに行うことが必要なので、好きな音楽を流したりすれば効果が上がり、よりリラックスした気持ちで行える。
自分の取り入れやすいものを試して、ぜひスマホ老眼を防いでください!
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