暑い時期が続き、なんとなく元気が出ない・・・
調子が悪い・・・
これって夏バテ?と感じてしまうこと、誰でも一度は経験したことがあると思います。
ただ夏バテを甘く見るのは禁物です。
あまり放置すると、更にほかの症状も出てくることも。
そうなると、自分の力ではなかなかスッキリと元気になれないこともあります。
「病院へ行ってみようか」そう思ったときに何科へ行けばいいのか?
迷うこともありますよね。
今回はそういった点も含め、夏バテの原因を見ていたいと思います。
またおすすめの治療法や、効果的な夏バテ対策などもご紹介していきます。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
夏に体調を崩すのはなぜ?
夏は海、山や川などのキャンプなどレジャーの季節です。
この時期に向け、いろいろ計画を立てて楽しみに待っている人も多いでしょう。
でも実は、それと同時に夏はとても体調を崩しやすい季節でもあります。
例えば睡眠時間一つを取っても、乱れてしまっている人はとても多いのではないでしょうか。
連日の熱帯夜で寝苦しかったり、かといって冷房のつけっぱなしで中で体の冷やしてしまったり・・
また夏はどうしてもアクティブになるので、ついつい夜ふかしをして寝不足が続いている人もいるでしょう。
また食事の面でも乱れることが多いものです。
暑いと食欲がなくなり、ついつい冷たいものばかり食べてしまい、食事の栄養バランスも崩れてしまいます。
こういった不規則な生活リズムが原因で、体調を崩しがちになるのです。
その結果だるくて疲れやすい、食欲がない、といった状況になることを「夏バテ」と呼びます。
夏バテの原因と症状は?
夏バテは、生活の乱れや外気と室内の温度差などが原因というお話はしました。
このことが原因で、私たちの体にある自律神経も乱れが起こっている状態です。
自律神経は、体温調節、血液の流れ、呼吸、新陳代謝などをコントロールする働きを持っています。
この自律神経には、
交感神経(活動させる働き)
副交感神経(活動を抑制する働き)
この二つがあり、それぞれが良いバランスを保つことで、健康な体が保たれます。
ところが夏の環境下のもと生活が乱れると、この自律神経の働きもバランスを崩してしまいます。
その結果、体全体のコントロールがうまくいかなくなるために様々な症状が現れます。
これが夏バテです。
主な症状は、食欲の低下、倦怠感、立ちくらみ、眠気、疲労感、脱力感、生理不順などです。
以下のことは特に自律神経を乱すことにつながりますので、気を付けてください。
- 三食きちんと食べない
- 冷たいものばかり飲食する
- エアコンの効いた場所にいることが多い(体温調整機能を乱す)
- 湯船につからず、シャワーだけで済ます
- 睡眠時間が短い
- 適度な運動をあまりしない
夏バテを治療するなら何科へ行けばいい?
病院での治療を考えるなら、まずは内科へ行くのがおすすめです。
例えば食欲不振なら胃腸の働きを整える薬を出されるということです。
他にも体のだるさ、頭痛、吐き気なども内科ですが、月経不順なら産婦人科になりますね。
最近では「夏バテ外来」を設ける病院も増えてきましたが、まだまだその数は少ないようです。
通常の治療では対症療法になってしまいますので、あくまで一時的な解決になります。
やはり根本的に体の調子を治したい時は、自律神経を整える必要です。
この場合は鍼灸治療やお灸、漢方などの東洋医学の方が良い場合があります。
夏バテ治療によく使われる漢方薬
- 清暑益気湯・・・熱中症予防に役立つ
- 補中益気湯・・・消化を助け栄養の吸収をよくする、免疫力を上げる
- 十全大補湯・・・体に悪影響をおよぼすものから守る
- 六君子湯・・・胃の粘膜を保護、動きを活発にする、食欲を戻す
- 五苓散・・・体内の水分バランスを保ち、脱水症状を抑える
これらの漢方薬が夏バテの治療に使われますが、中には保険がきかないものがあります。
よく薬剤師と相談し、適切な漢方薬を使用するようにしましょう。
ただし、自律神経は一瞬で整うことはないので、漢方を取り入れた場合でも1~2ヶ月は続けてみましょう。
夏バテを治療する際に気をつけることは?
病院や治療院へ行って夏バテの治療をしても、普段の生活が変わらなければなかなか解決はできません。
先ほどからお話しているように、夏の生活習慣が自律神経の乱れに密接に関係しているからです。
夏バテを放置せず病院などへ行くことは大切なことですが、それと同じくらい普段の生活の見直しも大切です。
もう一度、以下のことが普段からできているかチェックしてみてください。
1)睡眠は充分取れているか
2)食事の栄養はバランスが良いか
ビタミンB1(豚肉、ゴマ、うなぎ、大豆、玄米など)
ビタミンA (レバー、ニラ、ニンジン、カボチャなど)
ビタミンC (キウイ、ジャガイモ、柑橘類など)
タンパク質(肉、魚、卵、乳製品、豆製品など)
ミネラル (海藻類、キノコ類、牡蠣など)
アリシン (ニンニク、ニラ、タマネギ、など)
クエン酸 (レモン、梅干し、酢など)
これらが夏バテ対策に効果的な栄養素です。
3)冷房で体を冷やしすぎていないか
4)冷たいものを摂り過ぎていないか
5)体をしっかり休めているか
こんなところに気をつけながら、普段の生活を整えてみてください。
自律神経のバランスが整えば、自然と体の調子も上がってきます。
まとめ
今回は夏バテの原因と改善策についてのお話でしたが、いかがでしたか?
少しでもお役に立てたなら嬉しいです。
夏バテとは、夏の体の不調全般のことです。
上記のチェック項目を確認しながら、当てはまるものがあるなら改善していきましょう。
まずは毎日の生活の見直しから始めることが、夏バテ防止につながります。
またエアコンの使い過ぎで、体温調節がうまくできなくなっていることも要因の一つです。
体温の低下を避けるためにも、扇風機などもうまく活用しながら暑い夏を乗り切ってみましょうね。
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