世界で栽培されているオリーブの品種は、1300以上もあると言われています。
そのうちの約半分、およそ600種類がイタリアで栽培されています。
現在では世界各地でオリーブが栽培されるようになりましたが、日本では香川県小豆島、熊本県天草市などでオリーブオイルが作られています。
目次
オリーブオイルの効果
オリーブオイルは、加熱処理をしないので、ビタミン・ミネラルなど果実の天然成分が破壊されず、オイルにそのまま含まれています。
オリーブオイルは、高脂血症や動脈硬化、心臓病の予防、改善に有効とされています。
オリーブオイルの風味
オリーブオイルの風味は、木の種類、土の種 類、気候、気温、畑の場所、収穫時期、摘み方、搾り方によって変わり、その土地ごとに違う味のものが出来上がります。
オリーブオイルの作られ方
オリーブオイルは、オリーブの実の果肉から油を搾ります。
オリーブの実は水分が多く傷つきやすいので長時間保存することができません。
このため、良質のオリーブオイルを作るために、実を収穫したその日のうちに油が搾られます。
オリーブオイルの種類
◇エクストラバージンオイル
バージンオリーブオイルとはオリーブの果実を搾ってろ過しただけの、化学的処理を行わないものを言います。
その中でも酸度が1%以下であって、なおかつ特性として欠点がなく、申し分のない風味を有するものがエクストラバージンオリーブオイルです。
◇ピュアオイル
バージンオイルと精製処理をすることで摂取可能なオリーブオイルをブレンドしたものです。
ブレンドされていますが、オリーブオイル100%に違いはありません。
オリーブオイルのカロリー
オリーブオイルを含めて植物油のカロリーは大さじ1杯(12g)あたり約110kcalで、サラダ油等と同じです。
ですので、オリーブオイルは太らないというわけではありません。摂りすぎると肥満の原因になります。
健康に良いといわれるのはカロリーが低いからではなく、悪玉コレステロールだけを減らすといわれる「オレイン酸」を豊富に含んでいる他、必須脂肪酸やポリフェノ-ル、ビタミンEなどカラダに良い成分を含んでいるからです。
オリーブオイルの成分
◇オレイン酸
オリーブオイルの主要な成分は70%を超えるオレイン酸です。
オレイン酸のもっとも代表的な効果といわれているのは、血液中の善玉コレステロールには作用せずに、悪玉コレステロールのみを除いてくれることです。
これにより、動脈硬化や心臓病や高血圧に効果的といわれています。
◇リノール酸
適度に摂ると、血中の総コレステロールを全体的に下げる働きがありますが、摂りすぎると善玉コレステロールも低下してしまいます。
オリーブオイルには非常にいいバランスで含まれています。
◇その他のオリーブオイルに含まれている成分
ビタミンA/D/K/E、特にビタミンEが豊富に含まれています。
その他にβカロチン、ポリフェノールなどの抗酸化物質が含まれ、細胞の老化を防ぎ、体の内側から若さを保つ働きがあります。
オリーブオイルの保存法
開栓前は光や熱にあたると退色したり風味が変わるので、高温を避け、暗いところに保管しましょう。
冷蔵庫に入れる必要はありません。また、オリーブオイルはその風味が特徴です。
開栓後は2ヶ月ぐらいで使いきるのが理想です。
オリーブオイルはワインと違って、開封しなくても時間が経つほど劣化・参加が進むものです。
自分の食生活に合った適量サイズのものを購入し、できるだけ新鮮なうちに消費しましょう。
オリーブオイルの使い方
◇オリーブオイルを揚げ油にする
オリーブオイルは高温で揚げても栄養価があまり変わらず、食材を短時間でカラッと揚げるのに向いています。
また、胃の中の停滞時間が短いので、胃にもたれにくい特徴があります。
◇デザートにかける
フルーツ、アイスクリーム、チョコレートケーキなどに、ほんの少しかけていただきます。
オリーブオイルには、ミントの香りや、青リンゴの香り、柑橘系の香り、苦みの強いものなど色々あります。素材とオリーブオイルの相性を楽しんでみましょう。
◇サラダ
きちんと水を切ってボウルに入れた野菜に、オリーブオイル、そして塩をかけましょう。
味見をしながら適当に、好みの味わいになるよう、やさしく手でなじませましょう。
手を使って和えると、手の温度で適度に塩も溶けて野菜と馴染んでくれます。
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