妊娠中の耐えがたい皮膚のかゆみ。これは、妊娠性掻痒(そうよう)といいます。
かきむしるとポツポツが出てきます。ただかゆいだけだから、と放置できませんよね。
しかし、かゆいからと薬を塗っても、胎児への影響はないのでしょうか?
また、薬以外の対処法があれば嬉しいですよね。今回は、かゆいだけとはいえ、とてもつらい、妊娠性掻痒についてまとめました。
目次
なぜ起こる? つらい妊娠性掻痒
実のところ、まだ正確な知見はないようです。しかし、妊娠性掻痒には次に示す3つの原因が提唱されています。
1.乾燥
妊娠によりホルモンバランスが妊娠前の状態から変化して、肌が乾燥しがちになります。
たとえば、冬場の乾燥で皮膚がガサガサになって、かゆくなりますよね。それと同じ現象なのです。
2.肌が弱い
妊娠により、皮膚を形成する細胞が減ります。つまり、皮膚のバリア機能が弱くなるのです。
その結果、かゆみに対して敏感になると考えられます。
3.汗をかきやすい
妊婦さんは妊娠前よりもやや体温が高く、汗をかきやすいですよね。
夏場汗をかいた後って、ちゃんと洗ったり拭いたりしないと、無性にかゆくなることにたとえることができます。
冬のかゆさも、夏のかゆさもある上、肌のバリア機能も低下していては、当然かゆくなりますよね。では、次から、妊娠性掻痒の治療法について考えましょう。
妊娠性掻痒、胎児にも安全な薬って?
市販の外用薬を使っても、胎児には影響しません。それは、効きめが低いから。
むしろ、効きめが低いので、期待するほど効かないかも…。
そこで、産婦人科か皮膚科で、かゆみ止めをもらいましょう。
よくかゆみ止めとして使われるステロイドも、先生から指示された使い方を守れば胎児にも影響しませんし、妊娠性掻痒によく効くのでオススメです。
薬は使いたくない!他の対処法3つ
胎児には影響しないと言われても、薬なんていやだな…という気持ちにお応えして、薬を使わない3つの方法についても考えました。
1.保湿クリーム
先ほど、妊娠性掻痒の原因として、乾燥が挙げられると述べました。
妊娠線予防クリームなどの保湿クリームで、乾燥によるかゆみを予防しましょう。
2.体をやさしく洗う
皮膚がかゆいので、ゴシゴシ力を入れて洗いたくなる気持ちはわかります!
でも、そこはぐっと我慢です。泡でやさしく、そっと洗いましょう。
3.締め付けの強い下着や服を避ける
下着の締め付けや擦れでかゆくなることも…。ゆったりとした服や下着がオススメです。
また、ポリエステル製の下着より、コットンの下着の方が低刺激ですよ。
まとめ
今回は、妊娠性掻痒について見てきましたが、いかがでしたか?
かゆみがつらく、ストレスになるくらいなら、処方薬を使うのもよいですね。
もし不安ならば、お医者さんに聞いてみるのがいちばんです。
また、今回は薬以外の対処法についてもご紹介しました。
手軽にできることばかりなので、ぜひ一度トライしてくださいね!
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