食べ物の匂いだけで吐き気がする、ひどいつわり。
でも、つわりが出る時期は、胎児の成長に重要な時期でもあります。
胎児のためにも、たくさん、栄養のとれた食事をしてあげたいのに、それができない…
野菜コーナーの前を歩くだけでもつらい…そんな状況は、本当にしんどいし、悩んでおられることでしょう。
今日は、そんなあなたにも安心していただけるように、つわりの最中でもとりたい栄養素と、その摂り方をご紹介します。
目次
つわりはいつ、なぜ起こる?
つわりは、妊娠4~7週目から始まります。そして妊娠3~4ヶ月のとき終わるようです。(ずっと続く人も希にいます)
このとき、お腹の赤ちゃんはどんな状態なのかご存知ですか?
妊娠して3ヶ月で、胎芽と呼ばれる状態から、やっと胎児と呼ばれるように変化します。骨の成長も活発です。
妊娠4ヶ月になると、胎児はさらに骨や肉が発達します。胎盤が完成するのもこのころです。つまり、つわりのつらい時期は、赤ちゃんの成長の初期段階ということですね。
つわりは、お母さんが妊娠状態に慣れるときに起こります。人体は一定の状態を保とうとしますが、妊娠という大激変に、体がついていかずおきるのです。
だから、ずっと続くことはあまりありません。妊娠の初期だけで大抵治ります。
また、つわりが起こるのは胎児がとても小さいときなので、無理に食事をしなくても、すでに体内にある栄養素だけで、充分赤ちゃんが成長できます。
つわりのときでも摂りたい栄養素とは?
赤ちゃんが小さいとはいえ、つわりの時期は、胎児の成長にとって大事な時期でもあります。
では、つわりの時期に摂りたい栄養素にはどんなものがあるでしょうか。次のリストをチェックしていきましょう。
1.葉酸
葉酸は、神経の発達に不可欠な成分です。
これは、胎児がとても小さいときであっても必要な成分です。
さらに、貧血の予防にも役立ちます。葉酸はほうれん草やグレープフルーツに含まれる栄養素です。
2.カルシウム
赤ちゃんの骨を作るためには、お母さんの骨を溶かしてでもカルシウムを使うとよく言われていますね。
妊娠初期だからこそ摂りたい栄養素の一つです。牛乳や小魚の中に多く含まれます。
3.ドコサヘキサエン酸(DHA)
DHAは、胎児の脳の形成に関わります。
また、早産のリスクを低減するという報告もあります。青魚に多く含まれます。
4.水分
栄養素ではないですが、つわりのときは、水分不足になりがちです。
ミネラルの流出を防ぐためにも、水分を意識してとりましょう。
ひどいつわり、それでも必要な栄養素を補う方法とは?
どうしても食欲がない、食べたものを全部吐いてしまう…
そんな場合は、サプリメントで補うのがよいでしょう。
先のリストにあった葉酸は特に、水分や熱で壊れやすい成分なので、サプリメントで効率良く摂取するのがよいですね。
また、DHAも近年では有用なサプリメントが販売されています。
また、酸味のあるものを食べたくなりがちです。酸味のある、かつ匂いの少ないヨーグルトなら、楽に飲み込めますし、カルシウムも摂取できるでしょう。
もし可能であれば、野菜ジュースもよいですね。トマトの酸味がきいているものを選ぶと飲みやすいかもしれません。
空腹時に症状がひどくなる、という方も多くおられます。こまめに野菜ジュースなどを口に運びましょう。
まとめ
この記事では、ひどいつわりに悩まされながらも、胎児に届けてあげたい栄養素を摂る方法についてまとめてきましたが、いかがでしたか?
どうしてもご飯を食べられないときには、ご自身を責めなくていいんです。
胎児は問題なく育っています。何か食べられるときに、軽くつまむ程度でも構いません。
胎児の成長のためにと無理に食べるよりも、効率的に栄養を摂るようにしたいですね。
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