仕事終わりの冷たいビール、お風呂上りのアイスは本当に美味しいものですね。
でも、冷たいものを食べ過ぎて下痢を起こした、なんて経験はありませんか?
今回は、そんな冷たいものの摂り過ぎによる下痢がなぜ起こるのか、そしてその治し方について考えます。
目次
冷たいものの摂り過ぎで下痢がおこるのはなぜ?
冷たいものを過剰摂取すると、腸が冷えます。腸の冷えの刺激は腸の蠕動運動を活発にします。
蠕動運動とは、腸が伸び縮みして便を運ぶ機能のことです。
この蠕動運動が起こりすぎて、腸が水分を吸収するという機能を十分に果たせないまま、つまり水っぽいまま便が出てきてしまいます。これが下痢です。
また、腸の冷えは免疫力の低下につながります。そのため、いわゆるお腹の風邪になりやすくなります。
お腹の風邪は、腸の機能を低下させ、そのことが下痢につながるのです。
下痢の治し方は?
ずばり、次の3つがいちばん確実な方法です。
1.お腹を温める
先ほど見たように、腸が冷えていることが下痢の原因です。そこで、腸を温めることが最も重要です。
外から腹巻きやカイロなどで温めるのもいいですし、暖かいおかゆ、またはホットドリンクを少しずつとりながら、腸の内側からゆっくり温めるのもいいでしょう。
2.食べ物のチョイス
先にも書きましたが、おかゆやうどんなど、消化によいものを食べましょう。
一気に食べるのは苦しいですが、少しずつ食べるようにすると、少しでも多く栄養を摂取することができます。
一方で、コーヒーやアルコールなどの刺激物、夏野菜など体を冷やす食べ物は避けましょう。
砂糖も腸の蠕動運動を活発にしますので、注意しましょう。
3.水分をとる
下痢の時は、水分が不足しがちになります。脱水症状を防ぐために、温かいほうじ茶やスポーツドリンクなどを少しずつ、こまめに飲みます。
これらのことを繰り返して、安静にし、体質改善するのが確実です。
でももっと早く治したい!
明日の会議は抜けられない、そんな時は仕方ありません。下痢止めや痛み止めを飲みましょう。
ただし、下痢止めでは本質的な治療にはなりません。やはりその後で、腸を休めてあげてくださいね。
また、サプリメントで回復を早めることができます。腸内フローラという言葉をご存知ですか?
腸内細菌の環境のことをさします。このバランスを改善する、つまり善玉菌を増やすことで下痢を抑えることもできます。
今回は、冷たいものを摂り過ぎたことによる下痢について、その原因と対策を考えましたが、いかがだったでしょうか。
一度下痢になると、回復には時間がかかりそうですね。
キンキンに冷えたビールを一気に飲み干すのも気持ちいいものですが、明日の腸のことも考えてあげてください。
そして、万が一お腹を壊したら、無理に早く直そうとせず、自分の回復力に従うことも重要ですね。
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