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腸炎ビブリオの感染経路をくわしく!予防法や治療法も紹介!

食中毒
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そもそも「腸炎ビブリオ」とは?腸炎ビブリオとは、細菌による食中毒の一つで、あまり有名ではありませんがあの「サルモネラ菌」と並んで発生件数が多い怖いものです。

1960年に大阪府内で「シラス」を食べた人たちの中から272人が集団食中毒かかり、うち22人が死亡する事件が発生。原因を究明する過程で病原菌が発見されました。

この菌がのちに「腸炎ビブリオ」と呼ばれるものです。1980年代に一時下火になりましたが、1998年を境に再び増加傾向にあります。

 

目次

症状は?

感染後約12時間の潜伏期間の後、耐え難い腹痛や水状の下痢。おう吐・発熱などがおきます。ですが、一両日中に回復します。

ただ、ご高齢者を中心にまれにではありますが低血圧や心臓まひをおこして死に至るケースもあります。

腸炎ビブリオが発生する時期は、海水温が20℃を上回る6月から9月にかけてが多いです。

 

感染経路は?

腸炎ビブリオ菌は、主に海水を泳ぐ魚介類に付着してただよいます。ですから何らかのカタチでそうした魚介類に直接に接触した場合に、腸炎ビブリオ菌に感染します。具体的にはこのような場合に感染します。

①主に、海でとれた魚介類を生で食べたことによるケース(いわゆる「経口感染」)。

②少ないですが、魚をさばいている際に刃物などで傷が出来そこから感染するケース(いわゆる「創傷感染」)の例もあります。

傷口から腸炎ビブリオ菌が侵入して感染するのです。例えば、魚をさばくときに指に傷ができその傷口から菌が侵入して感染したケース。腸炎ビブリオ菌自体は海水中に生息していますから、「ヒト」から「ヒト」への感染はまれです。

腸炎ビブリオ菌は常温で繁殖しやすく、反対に真水や高温には弱いという性質を持っています。

ですから、真水で洗ったものや冷蔵庫で一定時間保管したもの、反対に焼いたり煮たりなど高温で調理したものから感染することはありません。

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治療法は?

一両日中で治るケースがほとんどなので、腸炎ビブリオそのものを治療する薬は残念ながらありません。もっぱら下痢や腹痛などへの対症療法にとどまります。

家庭でも、下痢による脱水症状対策として水分補給をすれば足りるケースがほとんどです。もし薬を飲むならば、乳酸菌などを含む整腸剤が良いです。

逆効果なのは、下痢止め。腸炎ビブリオ菌が体の外に出なくなってしまうからです。

 

まとめ

腸炎ビブリオ菌に感染しないために注意すべき点が三つあります。

第一に、腸炎ビブリオ菌は魚介類を常温で保管しているときに最も増殖しやすい、と言われています。

第ニに、腸炎ビブリオ菌は真水に弱いという性質を持っています。ですから特に夏などは、魚介類はかならず冷蔵庫で保管してください。魚介類を調理する際は、必ず真水で魚などをよく洗うことから始めてください。

第三に、腸炎ビブリオ菌は一般のスーパーなどで売られているお魚で感染するケースは想定しにくいですが、「釣り]などでとった魚や貝類に危険性は否定できません。どうか、くれぐれもご注意ください。

 

 

腸炎ビブリオは感染すると短期間とは言え苦しい食中毒を引き起こします。けれども、通常の通りに魚介類を購入して調理すれば未然に防ぐことがほぼ出来ます。

常識的な範囲内での調理上のルールを守る限り神経質になる必要もありません。

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