風邪をひいたときには、発熱などによって代謝が高まり、エネルギー量が増えるので、エネルギー源を補給することがポイントとなります。
特に熱があるときには、十分な水分とビタミン、ミネラルを摂りましょう。
ひきはじめの風邪には、体をあたためる食品を摂りましょう。
簡単にできる胃に優しい漢方レシピを紹介します。
目次
体をあたためるおかゆ
風邪のひきはじめに効果のある野菜をたっぷり使ったおかゆです。
1.米1カップ、水2カップ半を鍋に入れ、とろ火でやわらかくなるまで煮込んで、おかゆを作る。
2.長ねぎのみじん切り、シソの葉のせん切り、おろしたにんにく、しょうがを1に加えて少し煮込み、塩で味を整えればできあがり。
ねぎスープしょうが入り
ねぎやしょうがは発汗をうながして熱を下げたり、体をあたためる働きがあり、風邪のひきはじめに効果があります。
1.鍋に水2カップを入れ、長ねぎの白い部分のみじん切り1本分と、おろししょうが1かけ分を加える。
2.1をとろ火で約20分煮込み、味噌やしょうゆで味を整えればできあがり。
だいこん湯
だいこんはせき止めやたんを出しやすくするのに効果があります。
1.だいこんおろし1/3カップに、おろししょうがを少々加える。
2.1に熱湯を注ぎ、あたたかいうちに飲む。
どうしても食欲がわかないときは、プリンやアイスクリームなど、のどごしがよく、栄養価の高いものを摂るようにしましょう。
食欲と消化力を高めるツボ
食欲がないときは、原因をとり除くことがまずは大切ですが、消化器系をつかさどるツボを刺激して、食欲の回復を側面からバックアップしましょう。
足のツボでは、例えば、厲兌や隠白です。
やさしくこすっていると、食欲中枢が刺激され、みるみる食欲がもどってくるはずです。
食欲不振は胃腸の消化機能が弱っているためとも言えますが、厲兌や隠白はその消化機能を高めるうえでも一役かってくれます。
その他、全身の活力を高める湧泉も、精神的な食欲不振などに効果があります。
厲兌(れいだ)…足の第2指の爪の生えぎわから2mmほど下の小指側寄りにあるツボです。
手の親指の腹を使い、弱い力でやさしくこするようにして食欲をうながします。1分間に4~5回押します。
隠白(いんぱく)…足の親指の爪の生えぎわから2mmほど下側の外寄りにあります。
やり方は厲兌と同じ。1分間に4~5回押します。厲兌と合わせて10分~15分もこすっていると、食欲がわいてくるはずです。
湧泉(ゆうせん)…土踏まずの少し上、足指を曲げたときに最もへこむところにあります。
ツボに親指の腹を押し当て、強めの力でギューッと1分ほど圧迫します。力が足りないときは、両手の親指を重ねて押します。1分間に4~5回押します。
風邪をひいたとき避けた方がいいもの
風邪をひいているときに避けたほうがいいのは、脂質と食物繊維の摂りすぎです。
消化機能が低下しているため、脂質は胃腸に負担かけますし、食物繊維を摂りすぎると消化不良を起こし、体力維持に必要なミネラルやビタミンまで排出してしまうからです。
アルコールも、熱が上がったり、せきがひどくなったりすることがあるので控えましょう。
コメント