2014年夏、日本中で騒動を巻き起こした「デング熱」。いまや日本中で知らない人はいないくらいですね。
でも、デング熱という名前だけが先行し、、病気に関する正しい知識がいまだ広まっているとは考えにくい状況です。
デング熱に関するデマ・うわさはいまだ街に出回っているのが現状です。そこで、今日はデング熱についての正しい知識を詳しくお話します。
目次
そもそも「デング熱」って何?
2014年夏東京であるグラビアアイドルが撮影中に感染・入院したことで全国でデング熱騒動が巻きおこりました。その年だけで、約150例の国内での感染が報告されることになったのです。
マスメディアでは、連日にわたりデング熱に関する報道を過熱気味に繰り広げました。全国で「デング熱パニック」とさえいえるほどの現象が起きました、ところがその「正体」はあまり知られてはいません。
デング熱は、わかりやすく言えば「蚊」を媒介としたウイルスによる伝染病です。感染例が世界的に報告されはじめたのは、約400年前と実はかなり古いです。
ところが地球温暖化などが原因で都市部でも感染例が報告されるようになったのです。
感染・流行が認められている地域は主にアフリカ・西太平洋。東南アジアの各地。わが国で2014年に騒ぎにまで発展したのは、国内に生息する蚊を媒介とする症例が約70年ぶりに報告されたから。
しかも、感染源の中グラビアアイドルの撮影地が渋谷区内にある代々木公園という、東京の都心部だったことも関係しているとおもわれます。
では、デング熱そのものの症状はどうでしょうか?
感染後、3~7日後突然の発熱。頭痛や筋肉痛、発心などを伴いますですが、それらも約一週間後には回復します。予後も悪くなることはまれです。
じゃあ、どうやって感染するの?
デング熱ウイルスをもっ」「蚊」による感染が100%です。また、日本に生息する蚊の中でデング熱を媒介するのは、「ヒトスジマイカ」だけです。
人から人への感染はないの?
厳密にいうと、100%ありません。先にお話ししたとおり、デング熱を移すのが「ヒトスジマイカ」だけだからです。 じゃあ、デング熱がひとから移ったって話は・・・・・正確ではありません。あくまで「蚊」だけで伝染する病気です。
ただ、確率論的には極めて低いのではありますが…可能性があったとしたならば、デング熱に感染した人にくっついた「ヒトスジマイカ」が別の人にくっついて伝染させた、とかんがえることもできなくはありません。
ただ、このように「人」→「蚊」→「人」というルートで感染するなどという考えは、統計的には低いかもしれませんし、はっきりと計測するすべもないのかもしれません。
「デング熱パニック」から本当に学ぶべきことは何?
こうして冷静に考えると、あの「デング熱パニック」は一体何だったのか?さえ考えてしまいますよね。
デング熱のこと”なんか”よりも心配するべきことは一般社会にはいくらでも存在することをみんなでかんがえてみるべきかもしれません。
デング熱そのものよりも、メディア報道に浮足立ってそれに便乗したパニックや詐欺(例;高額な「虫よけスプレー」「蚊帳」)などもしかしたら必要じゃないものにお金を払ってしまう被害にあわれることにも、くれぐれもご注意くださいね。
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