子どもは、よく熱を出しますが、熱の原因が分からない場合は不安になってしまいますよね。
ふつうの風邪であれば、2~3日で治まりますが、高熱が3日以上続く場合は病院を受診しましょう。 子
供がよく熱を出す病気として代表的なものには、次のようなものがあります。
目次
インフルエンザ
症状…冬から春先に多く流行します。38℃以上の高熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感があらわれます。そのため、元気がない、食欲がない、ぐったりしているといった様子が見られます。
急性扁桃腺炎
症状…38℃~40℃の高熱が出ます。食事や唾液を飲み込むときに痛みがあり、頭痛、吐き気、倦怠感、関節痛、寒気、首のリンパ節の腫れ、耳の痛み(中耳炎も併発した場合)などがあらわれます。
ウイルス性胃腸炎
症状…ウイルス感染で起こる、いわゆるお腹にくる風邪です。幼児の場合はロタウイルスが代表的です。
発熱、おう吐とともに水状の白っぽい下痢便が数日間続 きます。その他のウイルスの場合は、黄色っぽい便のことが多いようです。おう吐は半日~2日ぐらいで治まり、5~6日で治るのが一般的です。
咽頭結膜熱(プール熱)
症状…39℃~40℃の高熱が3~7日続きます。昼は下がり・夜は上がるという場合が多いです。
目にくる場合、のどにくる場合、お腹にくる場合と様々な症 状があります。
目は痛みやかゆみがあり、目やにが出てまぶしくなったり、涙が止まらなくなったりします。のどは、真っ赤になり痛みのあることが多く、 3~5日続きます。吐き気、腹痛、下痢が起こることもあります。
上記以外でもまだ子供が熱を出す可能性のある感染症はたくさんあります。RSウイルス
症状…鼻水から始まり、38℃~39℃の発熱、せきなど、風邪の症状があり、通常は数日~1週間で治ります。
水痘(水疱瘡)
発熱し、全身倦怠感が出て、体に赤い発疹があらわれます。 1日ぐらいで、それが水ぶくれになって全身に広がり、強いかゆみもあります。熱は数日で治まって、水ぶくれもかさぶたに変わり、7日ぐらいで治まります。子どもの場合は、発熱しないことも多いです。
麻しん(はしか)
症状…38℃前後の熱、くしゃみ、せき、のどの痛み、鼻水、目の充血、目やになど、風邪に似た症状があらわれます。
発熱後2?3日で熱が下がり、口の中の 粘膜に小さな白い斑点が出ます。
その後、3~4日ほどで熱が下がりますが、約半日後に再び発熱し、首・額・耳の後ろなどに発疹があらわれ、やがて全身に広 がります。10日~2週間ほどで全快します。
風疹(三日ばしか)
症状…首や耳のうしろのリンパ節が腫れ、発熱と同時に、発疹が現われます。 発疹は1~2日で全身に広がり、3日程度で自然に消えますが、発疹が消える頃にかゆみが出ます。
ヘルパンギーナ
症状…38℃~40℃の高熱による、倦怠感、関節痛、その他、口の中の、口内炎、水疱、水疱のあとのただれ、口蓋垂(こうがいすい、喉の奥にある垂れた部分)の周囲などに炎症があらわれます。
流行性耳下腺炎(おたふく風邪)
耳下腺(耳の周りにある唾液を作る部分)に強い炎症が起こります。見た目には耳の下からあごのあたりに腫れが見られます。
発熱、腹痛、頭痛、寒気、筋肉痛などが見られます。発熱しない場合もありますが、38℃を超える高熱になる場合もあります。
溶連菌感染症
症状…38℃~39℃の高熱が出て、のどの痛みもあります。 頭痛、腹痛、首筋のリンパ節の腫れが見られ、全身に発疹が現われ、発疹の後に皮むけが認められるようになります。
舌にイチゴのようなツブツブができたりもします(イチゴ舌)。風邪とちがって、せきや鼻水が出ません。
細菌性髄膜炎
発熱のほか、極度の不機嫌、頭痛、首の硬直、嘔吐、意識障害、けいれんなどが見られます。これらの症状があらわれる前に、せきが出ることがあります。
まとめ
病院に行ったときに、医師に症状をスムーズに伝えるために、熱以外でどのような症状があったかをメモしておきましょう。
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