百日咳は、百日咳菌に感染して起こる病気です。従来は、1歳未満の乳幼児に多く見られましたが、最近は年長児や大人に多くみられるようになってきました。
百日咳にかかると長期にわたり、特徴のあるせきが続きますが、大人の場合は特徴のあるせきがあまり出ないので、せきの長引く風邪とまちがわれることが多いようです。
目次
感染経路
飛沫感染と接触感染です。百日咳菌の潜伏期間は7~10日間で、抗生剤を服用すると、1週間程度で感染力は消滅します。予防するには、感染経路を絶つ方法・工夫・努力が大切です。
予防法
◇予防接種を受ける
百日咳は、4種混合ワクチンで予防できますが、接種しても年月が経つにつれワクチンの効果がうすれて、かかってしまうことがあります。
効果が続くのは10年程度と言われていますので、完璧に予防するなら、10年ごとに予防接種を受けるといいでしょう。
◇手洗い・うがい(鼻うがい)をする
感染を防ぐためには、手洗い・うがいをまめに行いましょう。ウイルスは、のど、鼻、目の粘膜にも付きます。目は鼻とのどに近く、奥の方でつながっています。
目の粘膜についたウイルスはのどに下りてきて体内へ運ばれます。ですので、目も洗い、ふつうのうがいだけではなく、できれば塩を入れたぬるま湯で鼻の穴から通す鼻うがいをしましょう。
手洗いの正しいやり方
①手のひらと手のひらをこする。→②右手のひらを左手の甲に指を開いて重ねてこする。逆の動作も。③両手の指を組み合わせ手のひらと手のひらをこする。→④両手を上下に組み、反対の手のひらで爪までこする。逆も。→⑤親指の付け根を反対の手のひらでつつむようにこする。→⑥指先は、手のひらの中央で円を描くようにこする。→⑦手首も忘れずに…。
石けんを泡立て、目安として最低60秒洗って、60秒はすすぎましょう。いざというときにちゃんと洗えるために、いつでもこの洗い方ができるように日頃から練習しておきましょう。そして、指輪、時計などは必ず外して洗いましょう。
鼻うがいのやり方
①まず、洗面器に食塩水を作ります。1リットルのぬるま湯(ミネラルウオーターを使います)に9g(約大さじ半分)の食塩(鼻うがい用の塩)を入れて混ぜます。→②片方の鼻の穴を押さえて、反対の鼻の穴から食塩水を吸い込みます。→洗面器から顔を出して、吸い込んだ食塩水を鼻から出します。→③これを3~5回繰り返します。→④反対側も同じ要領でやります。→⑤最後に軽く鼻をかみましょう。
鼻うがいのやり方はいろいろあるので、やりやすい方法でやりましょう。注意点は温度を人肌にすることと、食塩水の濃度に気をつけてください。
鼻うがいをしたあとは強く鼻をかまないようにしましょう。食塩水が鼻の中に残った状態で強く鼻をかむと鼻の粘膜が炎症を起こしてしまいます。
鼻うがいの水を飲み込まないように気をつけましょう。飲み込むと、耳の方に流れて中耳炎になってしまうことがあります。
免疫力を高めることも大切
ミネラル不足は免疫力の低下を招きます。
ミネラルが不足すれば、エネルギーをうまく燃焼することが出来ず、低体温になりやすく免疫力が下がってしまいます。
ですので、ミネラルのサプリメントが役立ちます。サプリメントを選ぶときは1種類のものより、70種類以上のミネラルがバランスよく配合された総合サプリメントの方がいいでしょう。
また、小腸、大腸の腸内環境が悪いと、ミネラル吸収が阻害されるので、便秘症の人は食物繊維の多い食事を心がけるようにして、まず便秘を改善することが先決です。
コメント