風疹であらわれる発疹は、3日程度で消えることが多く、3日ばしかとも呼ばれています。
はしか(麻しん)と混同されることが多く、過去に受けたワクチンが、麻しんワクチンか風疹ワクチンか、どちらだったか分からなくなってしまっているケースもよくあるようです。
予防接種を受けたかどうか、病院で調べる方法もありますので、金額の目安とともに詳しく見ていきましょう。
目次
子どもの予防接種
子どもの場合、MR(麻しん・風疹混合)ワクチンが定期接種で受けられます。受けられる時期は、1歳と5~6歳の2回となっています。
大人の予防接種
大 人になってから風疹にかかると、症状が重篤になる場合がありますし、特に妊婦に感染してしまうと、胎児に感染する恐れがあります。
その場合、胎児は「先天 性風疹症候群」となり、白内障や先天性心疾患、難聴などの障害が現れます。
他にも、新生児期に低出生体重、溶血性貧血、血小板減少性紫斑病、間質性肺炎、 黄疸などの症状が現れることもあります。
大人では、もし風疹の予防接種を受けたか受けていないか分からないという場合は、病院で風疹抗体検査をすれば調べることができます。なお、風疹ワクチンを受けた女性は、接種後2か月間は避妊する必要があります。
過 去にワクチンを接種していたとしても、受けてから年数が経ち免疫が低下していることもあります。公式なデータはありませんが、風疹のワクチンの有効期間は およそ17年間であると言われています。
風疹の抗体が充分ある人が風疹の予防注射を受けても弊害はほとんどないので、風疹抗体検査は必ず受けなければいけ ないということはないかもしれません。費用面のことを考えると、安くなるかもしれませんね。
詳しくは病院でたずねてみましょう。そして、ワクチン接種は女性だけでなく、その夫も受けておくことを忘れないようにしましょう。
※風疹抗体検査……HI(赤血球凝集抑制試験)と呼ばれる方法で行い、HI抗体が16倍以上あれば免疫ありとされていて、16倍以下の場合にワクチン接種が勧められます。
風疹の予防注射の金額
料金は、病院によってちがいますが、風疹単独の予防接種が4500円前後、麻しん風疹混合ワクチンが8000円前後ぐらいのようです。
妊娠を希望する女性に 対しては、自治体によっては無料で検査を実施しているところもあるので、ホームページ等で確認してみましょう。なお、事前の申請が必要です。
風疹の症状
風疹は、風疹ウイルスに感染して起こる感染症です。ウイルスに感染すると、2~3週間の潜伏期間があります。症状は、耳の後ろや首のリンパ節が腫れ、発熱、かゆみを伴う赤い発疹が体にあらわれます。
感染経路
風疹ウイルスは感染力が強く、感染している人のせきやくしゃみを吸い込んで感染する飛沫感染や、ウイルスを含んだ飛沫に直接触ったり、ドアノブなどの物を介して間接的に感染する接触感染があります。
合併症
合併症には、急性肝炎、関節炎、血小板減少性紫斑病などがあります。
まとめ
風疹には特効薬や特別な治療法はありません。手洗いやマスクの着用を心がけ、風疹にかかってしまったら、ほかの人との接触をできるだけ避け、感染を拡大させないようにしましょう。
コメント