お子さんが溶連菌感染症にかかってしまったとき、学校や保育園は何日休めばいいのかご存知でしょうか?
インフルエンザやおたふくなど、他にも出席停止になる感染症はいくつかありますよね。
その中でも溶連菌感染症については、あまりよく知らないママも多いのでは?
今回はその溶連菌感染症についてのお話です。
どのくらい欠席するべきなのか、感染力の期間など詳しく見ていきたいと思います。
よろしければ参考にしてくださいね。
目次
ただの風邪?それとも溶連菌感染症?見分け方は?
溶連菌感染症は冬場に多くみられますが、一年を通してみられる感染症です。
潜伏期間は2、3日で、2才から小学生くらいまでに多く発症します。
溶連菌感染症の症状は風邪と似ていますが、くしゃみや鼻水の症状はありません。
そのかわり、
・のどの痛み(咽頭が真っ赤に腫れあがる)
・イチゴ舌 (イチゴのようにブツブツの舌になる)
・腹痛
・体や手足に赤いかゆみを伴う発疹が出る
・首が腫れる
などの症状があれば要注意です。
この場合は溶連菌感染症を疑われますので、念のために病院に行って検査をしてもらいましょう。
病院では、綿棒でのどにいる菌を採取する検査を行います。
一般的には、溶連菌抗原検出キットが用いられるため、短時間で診断することが可能です。
溶連菌感染症にかかっていると診断されたら
溶連菌感染症にかかっていると診断されたら、高熱、のどの痛み、腹痛、発疹、首の腫れなどの症状を和らげるお薬と、抗生剤が処方されます。
お薬は約10日間、飲み切ることが大切です。
途中で飲むのをやめてしまうと、抗生剤に耐性をもつ溶連菌ができてしまうことがあります。
もしそういった菌が残った状態になると、
・急性腎炎
感染してから2~4週間後に発症。
むくみ、尿の出が悪くなる、血尿、蛋白尿などの症状が出る
・リウマチ熱
心臓に溶連菌が感染すると重症化する。
治癒しても心臓弁膜症を予防するため、長期にわたって薬を服用する必要がある
・アレルギー性紫斑病
出血斑、主に下肢に出現する
などを引き起こす可能性があります。
そうならないためにも、しっかりと抗生剤で菌をやっつける必要があるのです。
飲み始めてから、1日か2日ぐらいで熱が下がり、のどの痛みもやわらいできます。
ホッとひと安心といいたいところですが、抗生剤のお薬は最後まで飲み切りましょう。
症状が改善したあと、2~3週間後に病院で再検査するように言われることがほとんどです。
尿を検査で溶連菌感染症が完治したか分かりますので、この再検査も必ず受けてくださいね。
感染力はいつまであるの?出席停止は何日間?
溶連菌は抗生剤を飲み始めてから、24時間以内に感染力はなくなると言われています。
ただし発熱や発疹などの症状があるあいだは感染しやすいので、兄弟がいる場合はうつらないように注意しましょう。
学校安全法では、抗菌剤の治療を始めてから24時間は出席停止ということになります。
つまり、医療機関を受診した日と翌日が出席停止ということになります。
感染力がなくなれば登校(登園)しても問題はありませんが、何日休むべきなのかは医師に直接たずねるのが無難です。
通常は2日間休むように言われることが多いようです。
そして学校によっては停止期間を「溶連菌感染症発病後○日を経過していること」などと、決められている場合もあります。
まず、病院で溶連菌感染症と診断された時点で、学校に連絡してください。
その際、出席停止は何日なのか、登校許可証、もしくは主席停止書類を提出する必要があるのかどうかをたずねておきましょう。
もし書類を提出する必要がある場合は、医師に記入してもらい登校時に学校へ提出します。
用紙は各学校に所定のものがある場合と、病院にそのような用紙が用意してある場合もあります。
しかし、24時間経過しても、のどの痛みや発熱などの症状が続き、元気がないな…と思われるときは別です。
抗生剤の効果が充分でないか、効いていない可能性もあるので、無理に登校(登園)させず病院を再受診しましょう。
まとめ
今回は溶連菌感染症の感染期間や出席停止期間についてのお話でした。
いかがでしたか?
少しでも参考になれば嬉しいです。
溶連菌感染症はとして、のどに強い痛みが出る病気として有名です。
お子さんにとっては、食事も摂りずらくなるのでとてもつらい病気です。
食事はやわらかくのどごしの良いものにし、睡眠を充分にとり、安静にしてあげるよう心がけましょう。
また菌が完全になくなったと分かるまでが、完治するまでの期間です。
薬を飲み切ってもそのまま放置せず、再検査を必ず受けてくださいね。
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